◎『てるてるあした』加納朋子
2007年 02月 05日
『ささらさや』の続編ですが、私としてはこちらの作品の方が好きになりました。借金のために夜逃げした両親に見捨てられ、遠い親戚の見知らぬ久代の家に預けられた照代。必死に勉強して合格した高校にも入学できなくなった照代は、親を恨んで自分だけが不幸だといじけて、周りの大人の善意も素直に受け取れない。でも無理ないよね。中学卒業したばかりで親に見捨てられたんだもの。
頭はいいけど容姿コンプレックスがあって、親の愛情に恵まれずに育った照代が、久代をはじめ例の3人のおばあちゃんやサヤたちの厳しくも温かい愛情に触れて、少しずつ自分を変えて成長していく様がとてもリアルでよかった。これが最初からけなげな女の子だと反発したくなる。
意固地で妙に屈折した性格の主人公に惹かれる癖がありまね、私は。サヤより照代ちゃんの方が好きなんです。自分を鏡で見ているからか・・・。
最後はやはり泣けました。
頭はいいけど容姿コンプレックスがあって、親の愛情に恵まれずに育った照代が、久代をはじめ例の3人のおばあちゃんやサヤたちの厳しくも温かい愛情に触れて、少しずつ自分を変えて成長していく様がとてもリアルでよかった。これが最初からけなげな女の子だと反発したくなる。
意固地で妙に屈折した性格の主人公に惹かれる癖がありまね、私は。サヤより照代ちゃんの方が好きなんです。自分を鏡で見ているからか・・・。
最後はやはり泣けました。
by yangzi-o
| 2007-02-05 22:39
| 読書