『僕のメジャースプーン』ほどの心を揺さぶられるような感動はありませんでしたが、日曜日の午後から一気読みしました。
 20代後半の作家が書いたとは思えないほど、登場人物一人一人の心理描写が上手い。恋愛関係だけでなく、友人・親子等の心理を克明に描いた作品がとても好きなので、ぐいぐい惹きつけられました。辻村さんは先がとても楽しみな作家です。
 内容はひたすら重く切ない。こういう本を読むと、贅沢はできなかったけれど自分は幸せな子ども時代をすごせたのだなとしみじみ実感します。
 ハッピーエンドではないけれど、「君が生きているというそれだけで、人生を投げずに、生きていることに手を抜かずに済む人間が、この世の中のどこかにいるんだよ。不幸にならないで」という言葉は、『僕のメジャースプーン』にも連なるこの作家のメッセージのように思います。
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# by yangzi-o | 2007-01-23 21:33 | 読書
手帳を片手に図書館の児童書コーナーをちびっこに混じって本を探している姿ってじゅうぶん怪しいです。同時に同じ本をつかんだらどうしよう?
 この本もサクサクッと読めましたが、思い当たることもあって心に残る内容でした。パパは元プロ野球選手で専業主夫、ママは単身赴任でキャリアウーマンという変わった家族をもつ小学校4年の柳二葉は小さい頃からパパの指導で、女の子だけどコントロール抜群のサウスポーに成長、少年野球チームに入る。
 男の子ばかりのチームに入ってみんなに嫌われていた二葉がだんだん成長していく過程がリアルでいいんだな。私の仕事もどちらかといえば「男社会」に属するので、「ふんふん」と頷けるところが多かったです。
 「小さな毎日の積みかさねね。暑い夏休みに毎日毎日グラウンドに出かけ、泥まみれ汗まみれでいっしょに練習する。そうやって、わたしは”ヒーロー”にも”男の子”にもならずに、アリゲーターズの一員になれたみたい・・・。」
 そう、そうなのよ。佐藤多佳子さんてやっぱり大好きです。
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# by yangzi-o | 2007-01-20 22:31 | 読書
 昨日図書館から借りてきたばかりなのに一気読みしました。面白かった! 心身とも疲れたときはこういう小説が元気が出ていいな。先輩が逮捕されたため廃部に追い込まれそうになった大宮本田高校軽音楽部を建て直し、文化祭である「田高マニア」に出演するまでのお話。
 ロックはまるで興味のない私でも、部のメンバー4人と顧問の加藤先生のキャラには笑えた。ロック好きな人が読めば、思いっきりはまること間違いなし。
 話は違うけど去年の秋、生まれて初めてライブというものを体験しました。アーティストはコブクロ。前半はバラード中心だったのでじっくり座って聴かせてくれましたが、後半はもうノリノリ、アリーナ席だったら年を忘れてジャンプしていただろうな。
 だから「田高マニア」での意外な結末と盛り上がりには、私も血が騒ぎました。音楽って素晴らしいと思います。
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# by yangzi-o | 2007-01-15 19:30 | 読書
 草野さんは初めて読んだ作家です。
 中学2年の香緒とちなみは同じテニス部の親友だったけれど、ちなみが好きになった梨本君が香緒の方が好きで・・・というよくある話で心が離れてしまう。大人だと「仕方ない。去るものは追わず」とあきらめてしまうけど、そこは中学生、梨本君のことは好きでもなんでもない香緒はちなみとなんとか仲直りしたくて待ち続ける。
 ちなみの辛い気持ちがわからない鈍感さ、人に頼ってしまう甘さを少しずつ自覚していく香緒の心の成長がすがすがしいです。最後まで読んで題名の意味もわかりました。
 
 また良い本に出逢えて感謝。
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# by yangzi-o | 2007-01-14 21:28 | 読書
 再就職してまだ一週間も経たないのに、今週は残業につぐ残業でヘロヘロの毎日でした。
 たしか三浦しをんさんの『三四郎はそれから門を出た』の中に紹介されていた本だと思います。柴田さんの作品は初めてでしたが、これがなかなか面白かった。ストーリーはいろいろ事件が起きて、なにがなにやら頭が混乱してくるのだけど、主人公の私設保育園園長兼私立探偵をしている花咲慎一郎のキャラがいい。読んでいてちっとも飽きませんでした。
 猫探偵・正太郎シリーズも積読しているので、そろそろ読もうかな。

 図書館から「予約された本が届いています」という留守録も入っていたし、明日は新しい本を仕入れなくっちゃ。疲れた頭と体には読書が一番の回復剤です。
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# by yangzi-o | 2007-01-13 20:26 | 読書