またまた睡眠不足です。本を読んで興奮し明け方まで眠れなかったのに、会社の昼休みも本にかぶりついていました。新入社員なのに、いいのか?自分。
 まだ1月初旬ですが、この本は今年のマイベスト3に入ることは間違いなし! 想像していた以上に重くて深い内容でした。「大切な人を傷つけた者にどんな罰を与え償わせるべきか。そして大切な人はどうすれば救えるか」。不思議な力を持つ主人公の小学4年の「ぼく」と一緒に私も考えざるを得ませんでした。かなり読むのがしんどかった。
 でも苦悩の果てのラストのどんでん返しは泣けます。自責の念すら結局自分が悲しいからだけだと苦しむ「ぼく」の純粋な想いが心と声を失った大切な人を救う。
 何を書いても感動が伝えられない。みなさん、どうか読んでください!
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# by yangzi-o | 2007-01-10 19:25 | 読書

『卵の緒』瀬尾まいこ

 血のつながりのない親子や姉弟を描いた中篇が2編収められている。
 『7`s blood』は去年だったか、蒼井優主演でドラマ化されたのを偶然見た記憶があります。父親の愛人の子どもである七生と暮らすことになった七子。親の愛情に恵まれないで育った七生の子どもらしからぬ要領の良さに嫌悪感を持つ七子の気持ちも手に取るように理解できる。そんな七子と七生が次第に心が繋がっていく過程がとても良かった。ラストの七子が七生を愛おしく思う場面は涙がホロリ。
 図書館に予約している瀬尾さんのエッセイ集『見えない誰かと』も早く読みたい。
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# by yangzi-o | 2007-01-10 19:23 | 読書
『リズム』『ゴールド・フィッシュ』『宇宙のみなしご』3冊を図書館から借りて一気に読みました。
 『宇宙のみなしご』が断然良かった。負けず嫌いでグループに関係なく気の合う子とだけ遊ぶ主人公の飯島陽子が大好き。姉とは逆に「誰とでも仲良く」遊ぶ一つ違いの弟・リンとの会話が面白い。
 私の両親も自営業だったので、この姉弟が両親の仕事中、二人で退屈を紛らす遊びを考案していく様子は、やはり一つ違いの妹との子供時代を思い出して懐かしかった。「頭と体のつかいかたしだいで、この世界はどんなに明るいものにもさみしいものにもなるんだ」と会得した陽子は偉い。
 「大人も子どももだれだって、いちばんしんどいときは、ひとりで切りぬけるしかないんだ。でも、ひとりでやってかなきゃならないからこそ、ときどき手をつないで、心の休憩ができる友だちが必要なんだよ」
 大人が読んでも心に沁みるラストでした。
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# by yangzi-o | 2007-01-08 19:22 | 読書

『神聖喜劇』第1巻

 第一巻をようやく読み終えました。この重厚かつ壮大な作品にたいして、自分なりに咀嚼した感想はとても書けませんが、絶対服従を強いる軍隊内において、主人公・藤堂太郎二等兵が上官の言いがかりや仕打ちにたいし、超人的記憶力を駆使し軍法条文を盾にやり込める場面は、やはり圧巻でした。また、この場面を中心に、大前田軍曹等の上官、藤堂と同じ2等兵のさまざまな人間のタイプの描写に引き込まれました。読みながら現実の職場の人間模様が浮かんでくるんです。
 毎月1巻ずつ、読んでいこうと思います。

 さて本日から仕事初め。新しい職場でそれなりに疲れました。ただお昼休みはお弁当を食べ終えると、同僚の皆さん全員お昼寝をされるので、その間本が読めるのが嬉しいです。でも忙しそうな職場だから、お昼寝の仲間入りするのは時間の問題かもしれません。
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# by yangzi-o | 2007-01-05 20:20 | 読書
新年明けましておめでとうございます。
 昨夜「紅白歌合戦」でコブクロが出演したのを見届けたあとから読み始めました。今年最初の読書にふさわしい本でした。
 昨年面白くて一気読みした『犯人に告ぐ』の作家が恋愛小説を書いたのが意外な感じで、とうとう今年まで手を出さなかったのですが、もっと早く読めばよかったなと思います。

 主人公・香恵の部屋に置き忘れた一冊のノートは、小学校教師・真野伊吹の日記だった。このノートには伊吹先生と4年2組の子供たちとの1年間の出来事がいきいきと記されていた。これがまたとってもいいんです。こんな先生が今時いるのかなと信じられないほどでしたが、「あとがき」を読んでびっくり。雫井さんがこの作品を書いた理由もわかりました。

 伊吹先生のノートのなかで印象的な言葉。
 「私は小説や映画の主人公の喜びや悲しみに共感するし、先人の言葉で琴線に触れるものは自分の言葉のように思っている。・・・自分だけの意見を言うなんて、育ててあげたい力の一部でしかない。それを無理に強いるのはつまらない。クラスメートに『同じ意見です』と言われた子は、ちょっと嬉しいかもしれないじゃないか。特に仲がよくなくても、そのことで二人の距離が少し縮まったりすることだってあると思う。」
 不登校になった子供の家に夏休みに遊びに行き、「先生と生徒というより、お姉さんになった気持ちになった」という伊吹先生の言葉には思わず涙がこぼれました。

 恋愛小説が苦手な私もしらけずに最後まで読めました。天然少女・香恵のキャラも自然に笑えるし、私も高校時代はマンドリン部だったし、万年筆のくだりはチンプンカンプンでしたが。
 
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# by yangzi-o | 2007-01-03 19:17 | 読書