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日々あれこれ


by yangzi-o

7月読了本

◎「最果てアーケード」(小川洋子)
◎「警備員日記」(手塚正己)
◎「三月の招待状」(角田光代)
◎「八日目の蝉」(角田光代)→再読
〇「窓の向こうのガーシュウィン」(宮下奈都)
〇「ワーカーズ・ダイジェスト」(津村記久子)
〇「シフォン・リボン・シフォン」(近藤史恵)
〇「ハチミツ」(橋本紡)
〇「対話篇」(金城一紀)→再読

 「最果てアーケード」は昨年の「人質の朗読会」につづく小川ワールド満載の本でした。「警備員日記」は20代のフリーターの体験記と思いきや、老年にさしかかった著者によるもので、警備員という仕事がどういうものか、またプロとしての矜持が伝わってくる内容でした。通勤途中で「片側交互通行」の警備をしているおじさんを見ると、「お疲れ様です」と声をかけたくなります。
 「三月の招待状」も面白かったですね。私は「激流」(柴田よしき)とか「黒と茶の幻想」(恩田陸」といった、高校・大学を卒業した友人たちがその後の10年、20年どんな人生をそれぞれ生きてきたかという物語になぜか惹かれます。

 辻村深月さんが「鍵のない夢を見る」で直木賞を受賞されましたね。私は5~6年前から彼女のファンでほとんどの本は読んできました。タイトルと内容が渾然一体となって何がなんだかわからなくなっている有様ですが、一番のお勧めは「僕のメジャースプーン」です。中盤は中だるみ気味で挫折しかけるかもしれませんが、衝撃のラストが待っています。超お勧めです!
by yangzi-o | 2012-07-31 20:27 | 読書