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日々あれこれ


by yangzi-o

冬ざれの秋月

 何もかも枯れ切ってしまったようなモノトーンの季節ですが、筑前の小京都・秋月まで出かけてきました。秋月は不釣り合いなお店もなく変に観光地化されていないのがとても良いところです。
 眼鏡橋のバス停で降りると、福岡市内よりずっと寒かったです。風はほとんどないけれど底冷えがして、頭巾式毛糸帽子をかぶってくるべきだった、カイロを貼ってくればよかったと後悔したのでした。
 梅も歩いたかぎりでは一輪もまだ咲いていませんでしたが、蝋梅がまだ見頃で落椿の水路も風情がありました。崩れかけた土塀からのぞく蝋梅も渋かったです。
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 桜や紅葉の季節になれば大賑わいになる「杉の馬場」も閑散として、ほとんどのお店は「冬季休業中」でした。桜の枯木立が奥の奥まで見渡せる風景にただ一人立っているのもなんだかしみじみとしてよかったですねえ。年を取ったということでしょうか。芽吹いたばかりの蕗の薹をビニール袋いっぱいに採っている女の人も見かけました。私はさっぱり見つけられないのにこれも年季ですね。
 眼鏡橋まで戻って帰りのバスの時刻まで時間があったのでスケッチしてみました。遠近法でいうならこの橋どうなってるのかなって感じですが、描いているときは夢中で寒さも忘れられました。清流野鳥川のせせらぎが思うように描けません。
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 西鉄のひるパスで甘木まで乘れるので、甘木から眼鏡橋まで甘木バス代片道280円で行けました。このモノトーンの世界がどんなふうに春になっていくのか、来月もお出かけできたらいいなあ。句材もスケッチポイントも山のようにありますよ。
by yangzi-o | 2015-01-30 21:00 | お出かけ