◎『虹色天気雨』大島真寿美
2007年 08月 13日
失踪した夫を捜索するため、奈津の娘・美月を預かることになった市子とそのまわりの友人たちのお話。仕事を離れて中学時代の友人とのつきあいが続いている市子たちが羨ましかったです。ドラマチックな展開があるわけではないのですが、奈津や市子、その他の登場人物の心理描写が面白くてさくさくっと読んでしまいました。
「・・・今では、そこにあるのが傷だけではなく、たくさんの勝ち取ったもの、手の中に思いがけず残ったものなどもまた、傷ついた皮を剥がせば、ちゃんとそこにあると知っている」胸にジーンとくる言葉でした。
この作品で大島さんの本はほぼ読破。新作『ふじこさん』も読んじゃったし、次なる作品を気長に待つことにします。
「・・・今では、そこにあるのが傷だけではなく、たくさんの勝ち取ったもの、手の中に思いがけず残ったものなどもまた、傷ついた皮を剥がせば、ちゃんとそこにあると知っている」胸にジーンとくる言葉でした。
この作品で大島さんの本はほぼ読破。新作『ふじこさん』も読んじゃったし、次なる作品を気長に待つことにします。
by yangzi-o
| 2007-08-13 20:00
| 読書