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2007年マイベスト20冊

昨夜から今年読んだ本214冊をプリントしてしげしげと眺めています。◎◎が24冊、◎が60冊、○が100冊でした。このなかからマイベスト20を選んでみました。

1.『ぼくのメジャースプーン』辻村深月
2.『青い鳥』重松清
3.『カラスのジョンソン』明川哲也
4.『サクリファイス』近藤史恵
5.『闇の守り人』上橋菜穂子
 『一瞬の風になれ』佐藤多佳子
 『幸福な食卓』瀬尾まいこ
 『空飛ぶタイヤ』池井戸潤
 『ミーナの行進』小川洋子
 『温室デイズ』瀬尾まいこ
 『悪人』吉田修一
 『メタボラ』桐野夏生
 『激流』柴田よしき
 『ふじこさん』大島真寿美
 『映画篇』金城一紀
 『Presents』角田光代
 『楽園』宮部みゆき
 『幻の声』宇江佐真理
 『やがて目覚めない朝が来る』大島真寿美
 『獣の奏者』上橋菜穂子

 5位までは順番が決められるけど、あとは甲乙つけがたく同じように良かった本です。
 この年末、上位5位までは再読しました。やはり時が経ってもマイベスト1は『ぼくのメジャースプーン』でした。大好きな友達のことを一心に想いつづける少年の魂になぜか強く惹かれます。『青い鳥』や『カラスのジョンソン』も折にふれて、これからも何度も再読したい本です。
 今年は明川哲也さん、大島真寿美さん、上橋菜穂子さん、金城一紀さん、宇江佐真理さんの作品にめぐり会えました。
 「本を読むと云うことは、その本を書いたひとを自分の友人とすることだ」(大佛次郎)。新刊や図書館に予約した本が待ち遠しいという気持ちは、親友に会いたいという気持ちなのかな。そして本をつうじて、感想を語り合える友人の輪が広がったことも今年一年の大切な収穫でした。
by yangzi-o | 2007-12-30 22:44 | 読書

2007年12月読了本

やっと今日で仕事納め、終了時間ギリギリまで大掃除をしている同僚を横目に仕事に追われていました。疲れたァ~。来年は仕事初めの4日からいきなりドッカーンと大物の仕事が立ちふさがっているので、この6日間の休みはできるだけ有効に過ごしたいものです。家の大掃除・整理整頓をしなくちゃね。そんなわけで年末の読書は『風が強く吹いている』の再読一冊に限定することにしました。

 12月は仕事が繁忙期のため睡魔に負けてあんまり読めませんでした。

◎『さよなら、そしてこんにちは』荻原浩
 『マザコン』角田光代
○『タルト・タタンの夢』近藤史恵
◎『泣きの銀次』宇江佐真理
◎◎『獣の奏者 闘蛇編』上橋菜穂子
◎◎『獣の奏者 王獣編』上橋菜穂子
○『十日えびす』宇江佐真理
◎『仏果を得ず』三浦しをん
○『東京駅之助』火田良子
○『トラや』南木佳士
○『風に顔をあげて』平安寿子
◎『冠・婚・葬・祭』中島京子

 合計12冊、年頭からは214冊となりました。一年間に200冊以上も読むなんてこと、二度とないような気がします。夏は異様な猛暑、秋は仕事がヒマだったからでしょう。来年は健康のために時間と天候が許すかぎり山歩きを復活させ、漢字検定にも挑戦したいと思っています。

 大晦日までに今年のマイベスト本をじっくり考えます。
by yangzi-o | 2007-12-28 19:42 | 読書
<獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに…>

 先週は睡魔に襲われながら一週間かけて<闘蛇編>を読みきり、今日は午後から<王獣編>にとりつかれました。以前から気になっていた本ですが、<蛇>という文字に気持ちが引いていました。物語のなかではあまりに巨大すぎてリアルに想像できなかったのが幸いでした。
 けっして馴れ合うことのできない人間と獣との境界線もシビアに描きつつ、王獣リアンになんの違和感をもたらさなかった結末はさすがだと思いました。
 エリンや王獣たちの運命はどうなるの?と読み始めると先が気になって本を閉じることができません。異世界を描きつつ、現実世界を鏡のように映し出す上橋さんの<ファンタジー>に出逢えて本当によかった。
by yangzi-o | 2007-12-24 20:32 | 読書
 またまた年末にきてしをんさんにやられました。去年は箱根駅伝、今年は文楽です。文楽なんぞ生でもテレビでもじっくり観たことのない私が、若い義大夫を主人公にした小説を読んで理解できるかしらと疑問を感じつつ読み始めましたが、これが面白くて面白くて一気読みでした。こりゃぜひとも生の舞台が一度見てみたいとネットで調べると、なんと今週末に上演されるではありませんか。でも残念ながら予定がつまっていて行かれないわ。年に一回上演されるようだから、来年までいろいろ勉強して予備知識を蓄えなくっちゃ。一人興奮しているそばで「今度は文楽かい?」って相方に笑われましたけど。文楽にド素人の私でさえ、そんな気持ちにさせてくれる素晴らしい作品でした。
by yangzi-o | 2007-12-17 20:31 | 読書
 笑い上戸で泣き上戸の葬儀屋、健康食品番組に翻弄されるスーパーの店員、偽グルメ作家に騙される寿司屋のおやじさん、一人娘にクリスマスグッズをせがまれる僧侶等々、荻原さんらしい軽妙洒脱な文章でマジメに一生懸命生きる人々を描いた作品でした。
 荻原さんはデビュー作の『オロロ畑でつかまえて』がとても面白くてそれ以後読み漁ってきましたが、この作品はその本領が発揮されていて、ここんところ体調が悪く落ち込みかけていた気分を持ち直してくれました。
 個人的にはリストラされ初めての農業に挑む「ビューティフルライフ」が好きです。トイレも水洗ではなくスーパーも遠く携帯も繋がらない田舎に引っ越して、母親も姉も不満だらけなのに、引越しの大きな理由が不登校になった中3の晴也にあることは誰も「文句」の中に入れない。少女趣味の母親の律子さんが可笑しかった。
by yangzi-o | 2007-12-09 20:28 | 読書
<世はすべてこともなし…とは、なかなか行かない。人生の節目節目で、起こった出来事、出会った人、考えたこと。いろいろあるけど、ちゃんと生きよう。そんな気持ちになる4つの物語>

 珍しく読後すぐに長々と感想文を書いたのに消えてなくなっちゃった。ショック! そんなわけで手短に。4つの物語の中では「婚」にちなんだ「この方と、この方」が一番心に残りました。長年「お見合いおばさん」として活躍してきた68歳のマサ枝は、世間が自分を必要としなくなったと感じて引退を決めていたのだけど、2枚のお見合い写真が偶然持ち込まれたのをきっかけにもう一肌脱ぐことになる。私の母もこの手の仕事が好きで、自慢話やら愚痴やら当世の結婚事情やら、耳にタコができるほど聞かされていたので、懐かしい気持ちで読めました。一番心に残ったのは、マサ枝が10年前に亡くなった夫と今も一緒に暮らしていると感じ、「夫の不在は、彼女の日常の、とても豊かな一部だった。それは、マサ枝にとって、結婚から得ることができたもっとも大切なものの一つだったのである」という下りです。

 またまた続けて読みたくなる作家さんが一人増えてしまった。
by yangzi-o | 2007-12-03 20:24 | 読書