人気ブログランキング |

<   2011年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧

5月読了本

◎「草原の椅子」(宮本輝)
◎「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(辺見じゅん)
◎「睡蓮の長いまどろみ」(宮本輝)
〇「生きものたちの部屋)(宮本輝)
〇「約束の冬」(宮本輝)
〇「錦繍」(宮本輝)
〇「生きる力を取りもどす写真セラピー」(酒井貴子)
◎寺田寅彦随筆集第5巻
◎「三陸海岸大津波」(吉村昭)
◎「関東大震災」(吉村昭)

 今月も引き続き「宮本月間」でした。5冊読んだなかでは「草原の椅子」がダントツ良かったです。心に沁みる言葉が数え切れないほどあって、文庫本も購入しました。6月も引き続き「森のなかの海」を借りてきました。
 地震・原発事故関連の書籍も読みました。吉村昭氏の著作を読むと、今回の大震災による大津波がけっして「想定外」ではなかったことがわかります。どうして過去の災害を忘れてしまうのかということを寺田寅彦氏が70年以上も前に「文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。そのおもなる原因は、畢竟そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顚覆を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう」と指摘していることも知りました。

 「収容所から来た遺書」は私にとって大げさにいえば転機となる作品かもしれません。過酷な収容所生活のなかでも、考えているときは辛い労働も忘れられ、「句会」で発表しあうことで人間的なつながりを深めたという「俳句」というものに強い興味を持ちました。「俳句」に関する書籍や雑誌を怒涛のごとく図書館から借りて読み始めています。
by yangzi-o | 2011-05-30 21:43 | 読書

豆本『我が友』試作

 実家の父は30年間趣味で絵を描いています。ずっと風景画を描いていたのですが、この数年は猫と犬ばかり描いていることを知りました。雑誌等の写真を見ながら描いているようです。年とともに足腰も弱り、描きたい風景もなくなってきて飽きたところに、たまたま人様の玄関に置いてあった動物の置き物を描いたところ、「お、面白いじゃないか」と気付いたそうです。一枚はハガキ半分くらいの大きさですが、3日に一枚のペースで描きつづけて、3冊のファイルにきちんと整理されていました。
 GWに帰省したときに犬・猫合わせて60枚ほど借りてきて、豆本を試作してみました。
c0161233_2171963.jpg

 豆アルバム用の黒い台紙にスキャンした画像を貼り付け、「こんな感じでいかが?」と本日父に見せたところ、尋常ではない喜び方にこちらの方が驚きました。こんなに喜んでくれるなら、もっと早くつくってあげればよかったなあ。タイトルも帰り際に突然父がひらめき、『我が友』に決まりました。来月は「犬篇」をつくっていくことを約束して帰りました。
 東日本震災後、心のなかにポッカリ穴が開いてしまって、「楽しむ」ということができなくなっていたのですが、誰かに褒められたいためではなく、ただ「好きだから」「楽しいから」という理由だけでひたすら絵を描いてきた父の笑顔を見て、私も豆本づくりの意欲が湧いてきました。
by yangzi-o | 2011-05-21 21:26 | 豆本

薬入れケース

 先月のカルトナージュ講座の復習として、実家の母のために「薬入れ」をつくってみました。朝・昼・夜用の薬袋を仕切り、100円ショップで購入した薬ケースを収用する引き出しをつけました。
c0161233_20541931.jpg

 これで飲み忘れたり間違えたりすることが少なくなればよいのですが。2週間遅れの「母の日」プレゼントとして来週末に手渡します。待った甲斐があったと喜んでくれるといいな。

 5月に入っても平日の夜はひきつづき読書三昧で過ごしています。震災後、新聞や雑誌で「お薦め本」が掲載されていましたが、今のところ私が一番感動したのは「収容所から来た遺書」(辺見じゅん著)です。零下40度という極寒のシベリアに抑留され、10年間の収容所生活の果てにガンで倒れ、帰国を果たせなかった実在の人物のノンフィクションですが、人間というものはこんなにも強く生きられるものかと心を揺さぶられました。どんな過酷な状況下でも絶望せず、つねに仲間を励まし、日本の行く末に希望を託した主人公の生き方に、被災地で頑張っておられるたくさんの方々の姿がだぶって見えました。また「遺書」を読んで震災で無念の死を強いられた多くの方々の真の願いは何なのかということも考えさせられました。
by yangzi-o | 2011-05-15 21:26 | カルトナージュ

母の願い

 GWが開けたとたん一気に現実に引き戻され仕事にフル稼働したためか、膝と手の痛みがひどくなり、今日の日曜日は一日ゆっくり休養するつもりでしたが、天神の警固公園で「脱原発」のデモがあることを偶然ネットで知り、歩けないかもしれないけれど様子だけでも見たくて出かけてきました。
 警固公園には賑やかな音楽とともにたくさんの人が集まっていて、それぞれ趣向を凝らしたプラカードや横断幕であふれ、子ども連れのお母さんの姿も多かったです。
 公園では元気にはしゃいでいた小さな子どもたちも、デモが始まるころはお昼寝の時間となり、お母さんにおんぶされてぐっすり眠ってしまいました。重たい子どもをおんぶしながら、精一杯の大きな声で「原発いらない」「電気は足りてる」「金より命」と訴えている若いお母さんの顔を見て、「ああ、この人は本気なのだな」と強く心を打たれました。
 福岡市は玄海原発からわずか50キロ、しかも風下ときています。福島のような事故が起きれば当然避難区域となるでしょう。「あのとき、子どもたちのためにどうして必死に声を上げなかったのか?」と後になって悔やんでも悔やみきれないという事態は避けたい・・・。そういう「母の願い」がひしひしと伝わってきました。
 休日となれば大渋滞する天神のド真ん中をすすむデモに、沿道にいた人たちのなかには急いでカバンからデジカメを取り出す人、バスからニコニコして見ている人、知り合いをみつけて途中から加わる人もいました。
c0161233_2153367.jpg

c0161233_2244145.jpg
c0161233_225468.jpg

by yangzi-o | 2011-05-08 21:53 | 日々あれこれ

くじゅうへ散策

 ゴールデンウィークの一日は、友人の車に乗せてもらってくじゅうまで野草散策に出かけてきました。午後から降水確率50パーセントという怪しいお天気でしたが、「行くだけ行ってみましょう」というお仲間の一言で即決でした。
 毎年のように訪れる野草のスポットなのですが、今年は厳冬の影響で、4月中旬と下旬に開花する野草が同時に見られて、本当に「お花畑」でした。ニリンソウのピークが過ぎてイチリンソウが咲き始めるという絶妙なタイミングで、アケボノスミレやサクラスミレがいたるところで見られ、興奮のるつぼでシャッターを押し続けました。7年前に福岡県の山で友人が見つけてくれたきり見られなかった「幻の花」にも感激の再会も果たすことができました。
 無我夢中でお花畑を徘徊し、じゅうぶん満足したころに予報どおり雨がポチポチ降り出し、心置きなく帰路につきました。
 何枚も撮ったうち、今回はヤマルリソウが気に入りました。
c0161233_18112250.jpg

 きょう図書館の新刊コーナーで「生きる力を取りもどす写真セラピー」(酒井貴子著)という本が目に入り借りてきました。
「自分の好きな被写体を探す『わくわく感』、一生懸命写真を撮るときの『集中力』、自分の好きな被写体を写真として手に入れたという『満足感』、いい作品ができたという『達成感』、さらにいい写真を撮りたいという『意欲』などが、人の心を元気にする」というのは、まったくそのとおりだなあと実感しました。飽きっぽい私がなぜ9年間も野草を撮りつづけてきたのかわかりました。
by yangzi-o | 2011-05-05 18:20 | 自然・野草

「母の日」プレゼント

 阪神淡路大震災「1.17希望の灯り」(略称:HANDS)のブログで、「特別企画 たすきプロジェクト 母の日プレゼント」を募集していることを知り、昨夜から急遽、カルトナージュの小物入れ作りに没頭していました。一昨日は福岡市博物館へ「大北斎展」を見に行った帰りに、博多駅の東急ハンズに寄ったのですが、これはと思うプレゼントがみつけられなかったのです。仮設住宅に移っても部屋の片隅に置いてもらえばと願っています。
c0161233_1619274.jpg

 箱の中には「ギャラリーのろぺこ」さんで購入したがまぐちやストラップを入れました。ストラップは私のお気に入りの作家であるImokoさんの「幸運を呼ぶイシシ君」です。「ふふ」とひとときでも笑ってもらえたらいいな。5月7日必着なので、先ほど宅配で送りました。無事第4便に載せてもらえますように。

 先日のお休みは、2カ月ぶりにカルトナージュの教室へ足を運び、「スタンド型エクリトワール」という仕切りと引き出しのついたレターケースをつくりました。
c0161233_16285895.jpg

 私にとってはかなりの大作で、朝10時から午後4時半までかけても完成しませんでした。最近メールではなく、手紙のやりとりをする機会が増えて、インキューブに寄ってはついつい便箋・封筒を購入してたまる一方だったので、これで整理できます。実家の母へのプレゼントは、この箱を応用して朝・昼・夜の薬入れをつくってあげようと計画しています。
by yangzi-o | 2011-05-01 16:39 | カルトナージュ