<   2013年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧

英彦山へ行ってきました

 先週の福岡は秋を通り越していきなり初冬といった雰囲気になりました。
 さて今年も残すところ2カ月あまり、仕事もラストスパートでますます忙しくなるのは必至なので、のんびりと丸ごと自然のなかで過ごしたいと、5年ぶりに英彦山まで足を運びました。晩秋に訪れるのは実に10年ぶりのことです。
 町バスの終点「豊前坊」で下車すると、想定していた以上に寒かったのですが、思わず「空気が違う!」とうなりました。ああ、これが英彦山の空気なんだ、懐かしいなあと感慨に浸りました。
 紅葉はまだまだ色付き始めたばかり、秋の野の花もジンジソウの残り花がチラホラ目につくといった時節なので、訪れる人も少なく、深閑とした佇まいを思う存分味わうことができました。思いがけないところでアケボノソウも発見できました。
 私の大好きな「青年の家」の裏にある杉の大木の並ぶ自然道も独り占め状態で、ときおり鳥の鳴き声が聞こえる程度の実に静かな時間でした。「やっぱり英彦山はいいねえ」と何度口にしたことだろう。
 ススキの草原にたどりついたころには雲が晴れてきて青空が少しずつ顔を覗かせるではありませんか。
c0161233_8164142.jpg

 ここで相方はスケッチ、わたしは句帳を開いたままぼんやりとかなりの時間を過ごしました。
 奉幣殿にも立ち寄るつもりだったのですが、神社下まで歩いて体力の限界を感じ、予定より一本早いバスで帰ることにしました。
 豊前坊までの自然道は杉の伐採がされていたので、春は以前よりももっと百花繚乱となるのではないでしょうか。来年の春が今から楽しみです。
[PR]
by yangzi-o | 2013-10-27 08:22 | 自然・野草

壇ノ浦

 厳しい残暑と秋の長雨、連続する台風と天候不順に悩まされてきましたが、10月中旬になってようやく福岡も秋らしくなってきました。
 下関の実家へ帰省した帰り道、源平最後の合戦で有名な「壇ノ浦」を吟行しました。子どものころからあまりにも見慣れていて何のものめずらしさはないのですが、全国的に有名な吟行地らしいです。
 この日も、大阪、三重など全国から観光客が訪れて、関門海峡、長州砲、ボランティアの方の紙芝居などを見学していました。
 久しぶりに関門海峡を行きかう貨物船とボ~と眺めていると、中年の夫婦らしきお二人が大きな紙を岸壁の手すりにぶら下げておられるのが目に止まりました。紙には「〇〇丸の無事の航行を祈ります」といった内容の文字が大書きされていました。
 お母さんの方が風で舞い上がる紙を押さえながら、近づいてくる貨物船を撮影しようと悪戦苦闘されていました。なんだかよくわからなかったのですが、「写真を撮りましょうか」と声をかけると、「ありがとうございます!」と応えられ、近づいてくる貨物船は中国に輸出する車が積んであり、息子さんが初めて乗船されていることを話してくれました。
 いよいよ貨物船が目の前に通るとき、豆粒ほどの小さな人の影がデッキで数人大きく手を振っているのがわかりました。岸壁にいるご両親もますます大きく手を振り、「気をつけていってくるんだぞぉ~」と大声で叫んでいます。私はお二人が手を振れるように今度は紙を押さえるのに必死でした。
 貨物船が通り過ぎると、お父さんの携帯が鳴り、息子さんがご両親の手を振る姿がしっかり見えたと報告されたようでした。「お母さんもわかったそうだよ」と奥さんに嬉しそうに話しておられました。

 貨物船がすっかり遠ざかってしまうと、お二人は紙を丸めて感謝の言葉を残し、去っていかれました。
 私の方こそ、このご家族にとって後にも先にもない貴重な人生の一瞬に立ち合わせていただいたことに深く感謝せずにはいられませんでした。
 一人で吟行していると淋しさを感じることもあるのですが、こんな素晴らしい一期一会があるからこそ、吟行は楽しいし、私は決して一人ではないのだと教えられました。
c0161233_13502177.jpg

[PR]
by yangzi-o | 2013-10-14 13:50 | 日々あれこれ

デッサン教室

 相方がここ数年、スケッチにはまっているのを毎日横で見ていても「自分は絵心はないから」とまったくの他人事でした。しかし、だんだんと仲間が増えてきてスケッチ会の様子を聞くにつれて、突如私も絵が描くたくなりました。俳句はいつも一人で吟行しているので、人恋しさが募ってきたのかもしれません。
 ネットで日曜日に受講できる絵画教室をみつけて、「善は急げ」とばかり、さっそく通うことにしました。思い立つと即行動しなければ気がすまないせっかちな性格なんですね。
 4回目でいきなり「ビーナス」です。
c0161233_13193111.jpg

 とにかく描いてみる、鉛筆だから失敗したらまた消して何度でも描いてみるという先生の指導方法にウマがあったのか、絵を描くことがこんなに楽しいものだったのかと実感しています。
 教室には年齢、職業問わずいろんな方たちが参加しているので、自分の知らない世界を垣間見ることができるのも大いに刺激になります。同じモチーフを描いていても、人それぞれ描き方が違うし、超初心者の私は学ぶことばかりです。
 俳句とスケッチと使い分けながら外を歩けば、退屈することがないかもしれません。
[PR]
by yangzi-o | 2013-10-14 13:25 | 絵画