去年図書館から借りて読みましたが、文庫本になったので購入して再読しました。これまで読んだ伊坂さんの本の中では一番面白かったという印象だけは残っていたのですが、中身はほとんど忘れていたので、再読といっても新鮮で面白く読めました。物忘れがひどくなるのもいいことなのかもねえ。

 なんといっても陣内が愉快です。目の見えない永瀬が見知らぬ婦人から過剰な同情を寄せられて5000円寄付されたことにたいし、「何で、おまえがもらえて、俺がもらえないんだよ」と本気で憤慨する場面は何度読んでも爽快感があります。
 今週はまたまた仕事が忙しく毎晩9~10時まで残業つづきで、読めたのはこの『チルドレン』だけでした・・・。
# by yangzi-o | 2007-06-17 19:49 | 読書
 書店の仕事は興味津々なので、第一作目の『配達あかずきん』は、ミステリー仕立てにしなくても面白いのに・・・と思っていましたが、この『サイン会はいかが?』は、書店の仕事がもう一歩突っ込んで描かれていて良かったです。顧客相手の仕事ならではのストレスもあるけど、その分本好きな人々との温かいふれあいもしみじみと感じました。

 短編5編のうち、最後の『ヤギさんの忘れもの』が私としては一番お気に入りです。「好きでないと勤まらない、よくそう言われるが、好きであることさえ忘れるようなめまぐるしい毎日だ。・・・けれど本を介してのささやかな出来事は、ときに楽しく、ときに刺激的で、ときにほろりとさせてくれる」。
# by yangzi-o | 2007-06-09 19:48 | 読書


 久しぶりに本を読んで泣きました。このSNSのメンバーの方が絶賛されていたので図書館から借りて読みましたが、即刻購入を決めました。ずっと手元に置いて何度も読みたい本です。この小説というか全編=詩のような美しい文章で綴られたカラスのジョンソンと陽一君の物語は、『フランダースの犬』を読んだあとみたいに、涙が止まりませんでした。今年のマイベスト5間違いなし。カラスを見かけたら、「ジョンソン!」と呼びかけたくなります。

 明川哲也さんという名前はどこかで聞いたことがあると思っていたら、朝日新聞の「人生相談」の回答者だったんですね。いつも誠実でユニークな回答に感心して読んでいます。
# by yangzi-o | 2007-06-04 19:46 | 読書

2007年5月読了本

久しぶりに定時に帰宅できました。仕事そのものが異様に忙しい上に工場の移転があり、てんやわんやの毎日でした。

 さて、今月は中旬まではむさぼるように本を読む時間がありましたが、後半は見事に失速しました。

◎『スコーレNo.4』宮下奈都
○『つむじ風食堂の夜』吉田篤弘
○『ぼくらのバス』大島真寿美
◎『父と子の旅路』小杉健治
○『魔王』伊坂幸太郎
○『ちなつのハワイ』大島真寿美
○『観覧車』柴田よしき
◎『ほどけるとける』大島真寿美
◎『青いリボン』大島真寿美
○『水上のパッサカリア』海野碧
◎『ルリユールおじさん』いせひでこ
○『鴨川ホルモー』万城目学
○『空はきんいろ』大島真寿美
◎『ワーキングガール・ウォーズ』柴田よしき
○『ドラマデイズ』吉野万理子
◎『あなたがパラダイス』平安寿子
◎『深追い』横山秀夫

 今月も20冊に及ばず17冊に終わりました。◎の本は良かったのですが、このところなぜか感想日記を書くのが面倒で、「よかった、よかった」と自分ひとり満足していました。まあ、こういうときもあるでしょう。
 6月はいよいよ梅雨入りしますから、雨の休日、ひながゆっくり本が読めるといいのですが。
# by yangzi-o | 2007-05-31 22:25 | 読書
 冤罪事件をめぐって、父と子の深い絆を描いた作品です。
 末期癌で余命いくばくもない母親に生き別れたままの異父兄を会わせてやりたいと行方を捜し始めた娘の礼菜は、その父親が死刑囚として収監されていていることを知る。この父親・柳瀬光三の無実の罪に隠された真相が明らかになっていくにつれて、最後まで読まずにはいられませんでした。
 小杉さんの作品ににじみ出る真面目な姿勢が私は好きです。

 5月はこれで12冊読了。
 『鴨川ホルモー』『中庭の出来事』(予約本)がついに手元に届いたので、来週はかぶりつきで楽しみます。
# by yangzi-o | 2007-05-12 19:45 | 読書