『父からの手紙』がなかなか良かったので、図書館から借りてきました。大学を卒業したものの対人恐怖で引きこもりなった主人公の青年が、ふとしたきっかけで知り合ったアルツハイマーに罹患した老人の願いで昔の恋人を探というお話。人のために何か役に立ちたいという一心で、一歩ずつ引きこもりを克服していく過程が良かったです。自殺したとされる恋人も実は・・・。『父からの手紙』でもそうでしたが、先が気になって本を閉じることができず、お昼休みもかぶりつきでした。また借りてこようっと。
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# by yangzi-o | 2007-04-23 19:44 | 読書
 予約していた図書館本です。本当はもうちょっと仕事の疲れがとれてからじっくり読みたいと思っていました。心が痛くなる作品だから。でも読み始めたら止まらない。3時間くらいで一気読みでした。よかったです。重くて辛い内容だけど、心にズシンときました。みちるの強さに感服しました。だけど誰にでもできることじゃない。逃げてもかまわないと思う。
 今の職場にもイジメがある。みんな(私も含めて)見てみぬふりをしている。だから他人事ではなく心に突き刺さりました。この現状を何とか変えなくてはと心痛している同僚の存在が唯一の救いです。
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# by yangzi-o | 2007-04-20 19:43 | 読書
 3月からの年度末・年度初めの仕事の嵐もようやく終息に向かいつつあります。ストレス発散で衝動買いした本ですが、毎晩少しずつ読んでようやく読み終えました。不倫物は好きじゃないから、1章より2章の方が良かった。父親の不倫相手に生後半年で誘拐され5歳まで育てられた恵理菜が大学生になってどんなふうに自分の生い立ちに向き合っていくのか心配でした。『空中庭園』といい、角田さんは普通に存在しているようなゆがんだ家族のありさまを描くのは本当に上手です。
 「憎みたくなんか、なかったんだ。私は今はじめてそう思う。本当に、私は、何をも憎みたくなかったんだ。あの女も、父も母も、自分自身の過去も。憎むことは私を楽にはしたが、狭く窮屈な場所に閉じ込めた。憎めば憎むほど、その場所はどんどん私を圧迫した」という最後の恵理菜の言葉は良かった。
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# by yangzi-o | 2007-04-12 19:33 | 読書

2007年3月読了本

『強運の持ち主』瀬尾まいこ★★★
『ミーナの行進』小川洋子 ★★★★
『見えない誰かと』瀬尾まいこ ★★★
『宙の家』大島真寿美 ★★
『スローハイツの神様』上下巻 辻村深月 ★★★
『猫泥棒と木曜日のキッチン』橋本紡 ★★
『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎 ★★★
『薄闇シルエット』角田光代 ★★★★
『ひとがた流し』北村薫 ★★★

 きょうは3週間ぶりに奇跡の定時帰宅でした。地獄の年度末はさすがに読書量は落ちて10冊でした。
 疲れて朦朧とした頭で読んだのですが、『ミーナの行進』と『薄闇シルエット』がダントツ良かった。とくに『薄闇シルエット』は主人公と同年代の女性が読んだらいたく共感するのではないでしょうか。角田さんの作品では『対岸の彼女』につづいてお気に入りの作品になりました。ストレス解消に新刊の『八日目の蝉』を衝動買いしてしまった。新刊本を買うのは、なんだか「やったー!」って感じでスカッとします。癖になりそう。
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# by yangzi-o | 2007-03-31 20:50 | 読書
父親が病死し母一人子一人の家庭で育った朋子が中学生になる年、母親が単身東京の洋裁学校で学ぶため、芦屋の叔母の家で暮らす一年間の物語。よかったです。図書館に返したくないわ。いえ、本屋で買ってずっと手元に置いておきます。
 とくに大きな事件はないけれど、温かく切なく心に染み入る作品でした。カラーの挿絵もとても素敵だった。
 朋子より一つ年下の病弱な従姉妹・ミーナがマッチ箱の絵に添える小さなお話も物悲しくとてもよかった。お金持ちだけど、それぞれ寂しさをかかえる家族にたいする朋子の優しい気持ちがじんわりと伝わってきたし、ラストのしめくくりもよかったです。
 私としては『博士の愛した数式』よりお気に入りです。
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# by yangzi-o | 2007-03-06 22:49 | 読書